宴会にて臆面もなく

 とある大がかりな宴会にて末席を汚す。
 なかなか無い機会であろう、ということで、他の数名のミーハーなお嬢達と一緒にA田J郎氏にお会いしに行き、著書にサインをいただく。こういう小説も読むのだった。「ち、ちくしょうこんなあざとい展開を!」とか思っても、泣かされた者の負けなんである。や、しかし読み直してみると、地の文の書き方は結構あっさりしてますね。ところでこの話ってファンタジー仕立ての時間SFだよねえ。タイムパラドックスも起こっている。でもこれを時間SFとして語っているSF者はいるのだろうか。タイムリープがギミックとしてあまりにも一般化した後の作品だから、そういう風に語られることはないのだろうか?
 あと、佐藤哲也氏にお会いして、最近出た本の解説ページにサインをお願いする。「人の本じゃないか」と大変嫌がられるが、「だって最近御本出てないじゃないですか」と言ったら、解説の前のページにサインして下さった。なんだかんだ言って良い方だ。
 そっちこっちの出版社の文芸書出版担当者様、佐藤哲也氏の新刊を出して下さいませ。佐藤氏の新刊を心待ちにしている読者が、私の知る限り、ええと、三十人くらいはいるので。いるはずです。