東京国立博物館平成館にて大徳川展を見る

 折角の機会なので行かなきゃ行かなきゃと思っていたら最終日になった。混んでいるのは知ってたのだが、まあ天気も良かったし、70分待ちで入れたから良しとしよう。
 人は多いし会場は広いし偉いことなのだが、それでも最近この平成館あたりでやる催しは見ておくべきではと思うようになったのだった。だって徳川家のお宝だし。お衣装とか能面とか刀とか、書画骨董とか塗り物とか塗り物とか塗り物とかあるんである。
 ええもう、そら好きで見に行くんですけど差、塗り物だけでお腹いっぱいな感じですよ。あうあう。だってね、だってね、梨子地紋とか螺鈿とか普通にあるんですよ。人形のお道具や化粧道具の紅入れなんてちんまりしたものから、洗い桶とか箪笥とか果ては駕籠まで総漆であるんですよ。あたりまえっちゃあたりまえかもしれんけども、当時の日本の最高位(事実上。)に居た一族なんすから。
 しかし江戸期って平和だったんだね。数奇とは言いますけども、一見地味な物とかちんまりしたものでも手間の入り具合がなんとも。ましてや大きなお道具においてをや。
 この混雑のお陰で閉館じかんも1時間だか延長してくれてたので、時間一杯まであっち行ったりこっち行ったりして堪能。すっかり色々幻惑されて、売店では手ぬぐいとか簪とかTシャツとか売店で誘惑を受けながらも、図録だけ買って帰宅。いやでも、こういう充実したお道具リストはなかなかないと思うのよ。