西荻ブックマーク第17回「ゴシックの夢、ゴシックのリアル」高原英理×小谷真理トークイベント」に行く

 そういうわけで、夕刻の西荻窪まで出かけて行ったのだった。
 詳細をちょっとずつ。
 このイベントの申し込みメールを送った後に、受付連絡のメールにアンケートが記載されていたのだが、それを見るにこの日の対談は、これまでのお二人のゴシックに関する著書を踏まえて、というものであったらしい。

ゴシックハート

ゴシックハート

ゴシックスピリット

ゴシックスピリット

テクノゴシック

テクノゴシック

 特に9月に出たばかりの「ゴシックスピリット」がポイントであったような。
 ちなみにこの日のお二人のいでたちは、高原氏がスタンドカラーのロングジャケットにビロードの帽子、指にはごついゴシックな意匠の指輪、小谷氏はレース襟のタイトジャケットのパンツスーツであった。お二人ともほぼ黒ずくめであったはず。

(以下、「高:」は高原氏発言、「小:」は小谷氏発言。ただしいずれも大意で、私個人の聞き間違いやバイアスを含む可能性があります)

高:アンケートを見ると、みなさんゴシックについては概ね分かっている様子。
小:最初に、高原氏の「ゴシックスピリット」の書評を。これは「ゴシックハート」の延長にあるが、スタンスが違う。「ゴシックハート」ではゴシックを、啓蒙に反して生じたものとして扱っているようだが。
高:啓蒙もある。で「ゴシックスピリット」では、もう既に「ゴシック」は認知された物として、「好きな物大会」にしようと。これまでのゴスの領分から、ここからは、「私の好きな物」を語ろうと。
小:歴史的に追っていくというよりは、より趣味的に書いていないか。キーワードから。
高:そう、連想で書いていく、という。
小:この本からは、日本の怪奇幻想文学の流れを感じる。自分はバタ臭い物が好きなのだが、(自著)「テクノゴシック」ではジョニー・デップマリリン・マンソンのあたりを扱った。元はというと、好きだったSF・ファンタジーにゴシックが押し寄せてきて、巻き込まれた感じ。


#会場で購入した本

yaso夜想―特集 ヴァンパイア

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