ワールドコン3日目・14:00〜16:00

 前半は、マイミク某氏が関わっているというので「古今東西SFイラストでファン交流! 〜なんちゃってバイリンガル企画」へ行ってみる。まずSFマガジンで行ったSFオールタイムベスト(つまり日本国内ファンにおけるSFベスト)と、Locus誌で行ったSFオールタイムベスト(つまり米国国内ファンのベスト)の比較など。メジャーどころの作家に共通する物もあるものの、ほとんど重ならない。SFマガジンの方の一位は「ソラリスの陽の下に」なのだが、Locusでは10位内に入らない。映画化はされているが、それほど絶大な人気のある作品ではないらしい。
 内容は興味深いのだが、通訳ボランティア助っ人一般参加者による英語司会が苦労されてたご様子で*1、海外組の参加は余り多くなかったのが残念。英米の状況とかもうちょっと引き出せたら面白い企画になったと思うが。(あ、イラスト対決、というのは、同じ小説で日本版と原書版の表紙イラスト比較、ということらしかった)
 14時半前に私は中座。「ヤヴァイ料理ショー」のための食材等をカフェサイから会議棟の部屋へ移動させなければならなかったのだった。隣でヒューゴー賞受賞パーティーをやるという都合上、カフェサイも構えを変えるということで、取り出せるうちに出しやすいとこに出しておこう、ということで。*2これが結構面倒だったが、会議棟は床が滑らかなのでまだ楽な方か。
 その後15時からは、北野勇作氏の朗読会へ移動。HAMACON2と同様に暗闇朗読会であった。HAMACON2でも聞いた「戦車」と壁画の話と「シズカの海」を読み、あと電気をつけてから出たばかりの新刊「ウニバーサルスタジオ」から「逸脱」を。何故かBGMで田中啓文氏のテナーサックスが入るのであった。最後は読み終えた北野氏もトランペットで入り、不安を掻き立てる音をやりとりして、終幕。

*1:このあたりの詳細なご事情についてはこちら>http://d.hatena.ne.jp/cataly/20070901 に紹介されています

*2:後で、それほどせっぱつまってはなかったらしいことが判明したが