50代女性:“背脂”と垂れ尻 数値には表れない特有体形(MSN毎日インタラクティブ)

キーワードは“背脂(せあぶら)”と垂れ尻−−。文化服装学院(東京都渋谷区)が行った調査で50代女性の体形にはBWH(バスト・ウエスト・ヒップ)の数値には表れない特有の体形変化があることが分かった。団塊以降の50代向け婦人服のデザインに大きく影響しそうだ。
(中略)
このため、同研究所はアパレルメーカーのオンワード樫山と共同で04〜05年、購買力の大きい団塊世代向けの商品開発のために50代女性を対象にした計測調査を実施した。同じ下着をつけた50代女性計219人の全身80カ所を測り、うち40人はレーザー光で三次元(立体)計測するもので、同年代の大規模な立体計測調査は国内で初めて。
(中略)
 伊藤教授は、バストが大きくなったり、ヒップが若年層と大差ないようにみえるのは「周径だけでみる数字のマジックだ」と指摘する。各サイズを三次元計測で詳細にみると、バストが大きくなったのは前側でなく、背中や脇の下に肉がついたため。さらに体を横の断面でみると、20代は下腹と尻の頂点を結ぶ線がほぼ水平だが、50代は尻が下垂して頂点に高低差が出るため、ヒップを水平に測ると小さくなる傾向がある。

 恐るべしスリーサイズマジック。しかし「背脂」って。なんか一層動物ぽいっというか、食肉っぽいというか。「せあぶら」ですぜ、「せアブラ」。
 「バストが大きくなったのは前側でなく、背中や脇の下に肉がついたため」とは厳しい現実だなあ。認めたがらないヒトも多かろうという気がするけど。
 でもでも、この現実を直視しないと、美しい服のシルエットを実現するのは難しいんじゃないかとおもうの。(きらりん)  ←何者;
 まあ洋服ちうのは実は究極の立体造形ですからなあ。着せる中身の形状変化、という根幹部分が取り上げられたことは随分と有意義なことでありましょう。この結果が既製服デザインに反映されるまでにはまだしばらく時間が掛かるんだろうけどね。
 しかし、こういうデザイン変更って、実はオーダーメードの熟練の裁縫師なら無意識にやってたりするんだろうけども、既製服製造システム用に決まったデータやノウハウにしていくのが大変なんでしょうね。服飾って分野も意外に科学なんですなあ。