動物病院へ

 冬だというのに一日中雨降りだが、それでも行っておかなければ、ということでお嬢をキャリーバッグに籠めて動物病院へ行く。
 というのも、寒くなってから彼女の腹肉は、執拗な舐めまわしによって赤剥けに禿げてしまってるのであった。元々指先ほどの空間を赤剥けにすることは時々あったのだが、この冬は下腹の半分ほどが常に禿げていて、その中にぽつぽつと爛れたように赤い傷ができてるんであった。
 幸い雨のお陰か病院は空いていた。待ち時間十数分ほどで見てもらったところ、やはり舐め回すせいで傷ができ、更に口内細菌を塗り込むせいで感染症を起こして腫れ上がるんだそうな。で、そも舐めるのは何故かというと、脂肪層のせいで表面が冷えて、違和感があるらしい。――要するに、でぶのせい?; 顔と肩口はほっそりしてるんですけど、凄く良く跳ね回ってるんですけど、腹はでぶ?
 とりあえず抗生物質の注射を売ってもらい、抗生剤他を出してもらって帰宅。しかし問題はこの薬をどう飲ませるかだなー;