停車場へ

 移動でも旅行でもなく、主目的は職場への土産を購入するためなのだった。わざわざ主要ターミナル駅に足を延ばしたら流石に目当ての物が買えたが、なんだか不条理な気がするなあ。
 さて用事は済んだところで、どこぞに福袋でも残ってれば――と思い、ショッピングモールへも寄ってみたけれども、買いたいと思うほどのところもなし。自分や他人の失敗例も知っていると、年々だんだん誘惑はされなくなりますなあ。誘惑されるくらい趣味の合う店のはだいたい初日に売れているし。
 それでも初売りバーゲンには多少心惹かれるところがあって、ユニクロなどちょろちょろ買い物をする。シーズンの半ばを過ぎた季節衣料は馬鹿馬鹿しく安いですな。もっとも色柄の選択肢はほとんどなくなるけどもね。
 あんまり凝った柄だと見ただけで「ああユニクロで大量に売ってたね」と分かるもので、流石に部屋着にしかできないのだった。こういうことは年と共に気にならなくなるだろうか、ねえ。――それも拙いか。