盗難:応挙の掛け軸など1億円相当 奈良の美術館(MSN毎日インタラクティブ)


 3日午前8時半ごろ、奈良県桜井市初瀬の美術館「大和玉仙閣美術館」で、円山応挙(1733〜95)、横山大観(1868〜1958)の掛け軸を含む所蔵品23点(総額1億5360万円相当)が盗まれているのを出勤した従業員(75)が発見した。県警桜井署が窃盗容疑で捜査している。
 調べでは、盗まれたのは▽円山応挙「雪景山水」(5000万円相当)▽横山大観「山羊」(1200万円相当)など。
(中略)
岸本館長によると、収蔵品がこれまでテレビ番組「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)に登場しており、元日に放映された特番でも盗まれたものとは別の円山応挙の掛け軸が800万円と鑑定されたという。

 がああ! 腹の立つことこの上なし!
 私がまだ見てないのに!!

 まあ、私が奈良まで見に行く機会があるかとか、どっかに貸し出してみられる機会があるかとかも分からないことだからそれは置くとしても。盗んだ奴はちゃんと分かって盗んでんだろうか。鑑定団で何百万が付いたかは知らないけど、応挙だ。(いや本人の筆じゃなくて実は円山派の誰かかもしれんけど)大観だ。肉筆画だから代わりはないのだ。
 しかも、昔の日本画なんて生き物みたいなもんで。下手して保存方法を間違えれば見る影も無くなってしまうのだ。(修復可能かもしれないけど、それだって技能と金と時間が掛かるのだ!)
 盗んだ当人が心得た好事家だというならともかく、換金を目的とした盗みとしては非常に割に合わないと思うのだが。
 悪いことは言わないからとっとと返しなさい、と思う。何千万相当と言ってもそれは買い手があっての値段であって、これだけの美術品となると足が着きやすいのも確かなんだからよ。
 だいたい、見られるために描かれた物をしまい込んで隠してどうするよ、と!!

#ちなみにasahi.comの記事はこちら盗まれた「雪景山水図」が出ていますな。
 しかし、

1階出入り口のシャッターがバールのようなものでこじ開けられ、2階の展示室内のガラスケースが割られていたという。

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