東京美術倶楽部東美正札会に行く

 前回に続き今回も、買いはしないが美術骨董品観賞に行ったのだった。(だから[観覧]タグだし。)といっても日中をベルギー王立美術館展に割いていたため、ほんとにちょろっと覗くぐらい。
 前回ので展示の分け方がわかったので、今回は二階のお値打ち品を並べた特設会場から見ていった。お座敷に座卓を並べて、その上に陶磁器やら塗物やら細工物を並べているんである。生臭い話だがこの会場の品は、だいたい数十万円以上だったらしい。絵画と陶芸の特に名のあるものは、更に別の小座敷に展示されてあった。こちらは前回同様、値段が更に一桁違う。魯山人とかだし。平山郁夫が一枚あったが、あれは前回も見たような気がするのは気のせいだろうか。
 上の階に移り、雑多な工芸品を眺めている間に閉館になる。既に各々のお店が片付けを始めたところで、やや大振りなガレの花瓶を見かけた。気になったが(いや買う訳じゃないけど;)時間が時間だったので遠くから眺めただけで出てきてしまったのが残念であった。百数十万とかいう値のついたあれはほんとに本物なんだろうか。あからさまな偽物でもなさそうに見えたけど、工場生産の量販品と博覧会向けや大口顧客向けの一点物との見分けまではできないのだった; 量販品でもあのぐらいの値がつくことはあるもんなんだろうか?