東京美術倶楽部 創立100周年記念「大いなる遺産 美の伝統展」

 流石にと言うか、結構な美術品が多数展示されてました。日本近代絵画の部門が一番点数も多いんですが、各一点か二点ずつですが有名どころはほとんど網羅してあるような。いろんな美術館から借り受けてるんですな。あれ一点ずつ方々へ見て回ろうと思ったら大変。
 「国宝を中心とする古美術名品展」には、雪舟が二点と、奈良時代の経典(縁起図かなんかだったか)、源氏物語絵巻から「鈴虫」、紫式部日記絵詞なんかが出ていた。あと、見たようだなと思ったら、三井記念美術館にあった志野茶碗がありましたな。しかし私は詫び寂びが分からないので、近代工芸のコーナーにあった唐九郎の志野茶碗と比べても、どこがどうよろしいが故に国宝なのか分からないのだった。とりあえずどっちもなんだか美味しそうですよ。糖衣がけの瓦煎餅みたいで。
 国内の美術品にはそれほど執着しないよな、と思っていたはずが、ついふらふらと図版も購入してしまう。二分冊で\2500也。
 いいんだけどさ、これがずっしりと重かったのだった……;