?スマステーションを見ていたら

 「音楽を聞かせて葡萄を育てているイタリアのワイナリー」のワインが登場し、それを飲みながら話のなかで、稲垣吾郎氏が言った。
「でも本当にいい音楽を聴かせるといいんだって、水なんかきれいな結晶ができるっていうし
 ああああっ、ごろちゃん、そゆこと公共放送で言っちゃだめだあっ。
 いやまあ、世間がどの程度稲垣吾郎の発言に科学的信憑性を求めてるか、分からないけどさ。(でも世の中には、「窪塚洋介が言ったから」水伝を信じた、という人もいるというしなあ……;)

後日追記:折角関連の話題に触れたことだから心覚えのリンク貼っとこう。
物理学会でのシンポジウム開催のおしらせ テーマ「ニセ科学」とどう向き合っていくか?
学習院大学理学部田崎晴明氏のサイトより)

 ついでに言うと。私個人は、植物や動物の生育に音楽が何か作用する、ということはあるんじゃないかと思っている。なかなか面白いテーマだからどこかで真面目に研究して、どんな音楽が、どういう生物に、どういう生育段階や時間帯で、どういう環境要因と関連して効くか、なんてことを細かく調べて欲しいと期待しますね。
 ただ、そういう効果があったとしてもそれは「水の性質を変える」なんて単純な物ではないだろうし。それにちゃんと調べたら、人間が聞いて心地良い音楽でも、どんなものに向けていつ流しても人間に都合の良いように効く、なんてことはないだろうと思う。場合によっては逆に成長を止めちゃったり、余計なところが成長しすぎて必用な実は育たない、なんて場合もありそう。(薬やサプリメントでも健康法でも「誰にでも効果があって副作用は全くなし」なんて謳う物はまずインチキでしょ)
 一連のお水本やお水商品の功罪は、あからさまにインチキと分かるせいで「なんだそんなのどうせニセ科学じゃん」と思わせて、その分野へのきちんとした研究意欲を削いだことにもあると思うね。