「ブラザーズ・グリム」を見る

 モニカ・ベルッチが悪役と聞いて見に行く気になっていたのだった。テリー・ギリアム監督だしな。
 で、見た。
 ううむ。
 楽しんだんだが。コスチュームプレイ好きだし。(いわゆるコスプレのことではない。洋物の時代劇のことである)グリム兄弟の大胆な解釈についても、なるほど厳しい時代背景ではあるし、彼等のフィールドワークが実はああだったと言えなくもないなあ、と。(ないない;)毒がきついという声もあるようだが、あのくらいあってもいい気はするし。
 だけどね、なんか、カタルシスが足りない気はするのよ。モニカ・ベルッチは大変綺麗で、怪しいのに可愛らしいし、レナ・ヘディ演じる豪快なねーちゃんはタフな中にも花を添えているし。
 フランス軍兵士とかばしばし死んで毒のあるとこを見せながら、今ひとつアクションがあっさり流れちゃうような感じだからか。鏡の女王も、折角復活したからこれで悪女の魅力を存分に、というところであっさり退場だし。
 あ、それと。何より「猫殺すなゴルァ!!」ということかもしれない。愛くるしいフサ猫であったのに。ぐるぐる。
 あ、ちなみに、SPAMに拘るヴァイキングの皆さんは出てこなかった。ちょっと残念?