日本橋三越にて再興院展90回記念小品展

 「岡倉天心の遺志を引き継いで大正3年10月から開催されている再興院展」の90回記念展なので、横山大観あたりから現在も現役で描いておられる入賞者まで、かなり幅のある展示になっている。日本画に限定してるとはいえ、もう近代になると日本画と洋画の間にあんまり技法上の境界ってないみたいだし。(画材は違うんだろうけども、画面構成から見る限りでは)
 まあそれだけいろんな絵が並んで変化に富むわけだけど、同時に散漫になるという可能性もあるのだった。
 ところで内容の幅のみならず、この展示は会場の幅も広かったのでした。建物の構造上(と、他にも店鋪や物産展の会場なんかがあるせいで)展示会場は第一〜第三まで分かれてました。それぞれ会場を出てから次の会場入り口まで売り場などに面した通路を移動しなきゃならないんで、途中でめんどくさくなって物産展とかに流れちゃう人もいたんじゃなかろうかと思う次第。