SF大会2日目・サイン会7〜ファン・エキシビション

 ふ。いきなり体が壊れて午前中の企画をぶちぎってしまいましたぜ。
 とりあえずはサイン会には行かなくては、と思い、昼過ぎにファン・エキシビションを抜けてサイン会会場へ。私の手には五代ゆう氏の新刊「パラケルススの娘」が。
 しかしこの時間帯は組み合わせが悪かったですぜ。めるへんめーかー氏と、そのまた隣には中山星花氏なんですから。(漫画家さんのサインはお絵かきも加える場合が多いので、作家さんより更に時間が掛かるって理由もありますが)そらあたくしだってお二人のサインも欲しいですわよ。しかし五代ゆう氏の前ががらがらってどうよ。
 五代ゆう作品はもっと広く読まれて良いと思うの! 思わず握り拳を固める私なのだった。
 ――とはいえ、「パラケルススの娘」は、読み手を選ぶかもしれんな、とも。でも入手困難になってる本が多いし、な……うう。

 その後ファン・エキシビションに戻り、ディーラーズ・ルーム眺めて、錬金術とかカバラ(どっちかというとタロット解釈について)の開設本を3冊ほど購入。初心者にも分かりやすいよう簡略化してはあるけど、古典的錬金術書籍の寓意図など多く引用してあって、渋い。
 しかして昨今は、ハガレン以降錬金術ネタにべったりと手垢がついたのが個人的には何だかね。いやハガレンハガレンで面白いと思うし私も好きだけどさ、あの話では画面としての見栄えと話のわかりやすさのために敢えて歴史上の「錬金術」とは違う架空の「錬金術」の世界を構成してるのに、それを全く無視して(か知ろうともせず、か)「錬金術」つーと「手をパン」でやると思っちゃうヒトビトがむず痒くって仕方ないんで。
 ――と、そういうことを十海君に言ったところ、応えて曰く「ハガレンで入って『錬金術』ってそういうもんだと思ってる輩は、数年もすればすっかりそんなもの忘れてるよ」。
 違えねえ。悔しかったらヘルメス叢書あたりを一通りさらってあたくしに錬金術講義を垂れて欲しいものだ。そこまでしてくれたら本気で誠に有り難いから。