Bunkamuraザ・ミュージアムにて『奇想の王国 だまし絵展』を見る

 アルチンボルトの「ルドルフII世」が来る、というので気になっていたのだが、マグリットが「白紙委任状」をはじめとして結構たくさん来る、というのでいそいそと出かけて行ったのだった。
 ううむ。堪能した。トロンプ・ルイユから始まってアルチンボルトや国芳などのダブルイメージ(当然ダリも来ていたが、ダリの出物は少ない)、鞘絵・かくし絵、エッシャーの非現実立体等等。あと、トロンプ・ルイユとの比較として、日本画の「表装からはみ出してます」という趣向の例として河鍋暁斎や鈴木其一があった。酒井抱一もちょっとだけあった。もー、こんなのが来るんなら来るってもっと教えてくれなきゃー! しかしこの流れで図録には載ってるのに、長沢蘆雪の3枚組の絵が、東京展には全く来ないことが判明。他にも会期中の入れ替えがあって、結構見られない物があることが判明。きい。ちょっと身悶えする。
 そんなこんなで堪能しまくり、畜生出てないなら図録で見るしかないじゃないか、というのでまんまと乗せられて図録を買って帰る。むう、収入が乏しくなっていなかったら、会期中の入れ替えを網羅するためにもう1回か2回は来るところだが。無念。