都市伝説かと。
と、いうか、実はどこのビルでだって起こりうることなんだろなあ。
じわじわと話題に登った例の事件についてメモ。
三重県松阪市船江町の「松阪ショッピングセンターマーム」の屋外に設置されている水道の受水槽(タンク)から11月27日に、自殺とみられる死後1カ月近くの男性の遺体が見つかっていたことがわかった。受水槽の水は発見時まで、ジャスコ松阪店や飲食店、食品販売店などの入る施設全体で、水道水として使われていた。
(中略)
マームは遺体発見後、水道水の供給を停止し、同保健所に中の水を提出するとともに、水抜きをして槽内を消毒。独自に検査機関で調べた結果、発見直後の水と入れ替え後の水とも、異常やウイルスは発見されなかったという。同保健所も「微生物学的なリスクはないと判断した」としている。
施設では遺体発見の日から飲食店や理容店、エステなど計13店舗が休業。一部必要な水はペットボトルなどで代用した。受水槽の水は11月30日から使用を再開し、12月3日までに全店舗が通常営業を再開した。
マームには、客からの問い合わせがこの数日で、100件以上寄せられた。健康被害の報告はないという。マームは「食品衛生法や水道法上、安全は確認できたが、気持ちの面でご心配をおかけし、申し訳ありません」とコメントしている。
松阪マーム受水槽事件騒動まとめ(サイト「ムラサキイロノアリス」)
実際衛生上問題はないとしても、お金掛かっても受水槽取り替えるくらいしないとだめなんじゃないかなあ。
いや、現実には人死になんてどこでだって出ているし、私はちゃんと全部入れ替えた水なら気にしないで飲み食いできるくらいの感覚ではあるけど、「それを飲んでしまったかも」という心当たりのある人々には、そう簡単にはいかないだろうし。科学的に全く問題がないとしても、情緒ってそういうもんじゃないし。(「ありがとう」って書いた札でも貼っておくか?;)
あと、タンクの上にヒトの落ちた穴が開いたまま一ヶ月近く経っていたのに、現在の検査方法では一ヶ月ばかりも気が付かない、ということの方が心配ですな。たぶん他のビルやショッピングセンターだって似たような状況だろうし。
一応何日か置きに目視するとか(でももし見つけちゃったら厭だろうなあ;)、塩素の増減だけじゃなくて有機物の量や固形物の混入を調べられるようにはできないかと。
どっちにせよ、現代の伝説のタネは既に蒔かれてしまったんですな。イオンにしてみたら大打撃とは思うけど、ここはもう現状をできるだけありのままに公開していくしかないのでは。(例えば受水槽や管理態勢の見学会を開くとか、第三者機関に入らせて水質検査させるとかね)
おぼろげにしか見えないところ、わからないところにではヒトの妄想って膨れあがるものだし。
ついでに、このニュースで思いだした関連著作等。
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- これに収録の、村田基著「貯水槽」
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- 【2ch】ニュー速クオリティ【グロ】なんか最近水道水臭くね? → 貯水タンクを開けると腐乱死体が
……
最後のをつらつら読んでたら、「なんだ、貯水槽に死体なんて良くあることなんだなあ」て気がしてきたよ。――――ダメだそれは;