訃報:筑紫哲也氏

 特別好きなジャーナリストというわけでもなかったのだが、ニュース23は習慣的に見ていた。
筑紫哲也さん死去 NEWS23前キャスター 73歳(asahi.com)

政治・外交から文化まで幅広く報道するテレビキャスターとして長く親しまれ、雑誌「朝日ジャーナル」編集長も務めた朝日新聞編集委員筑紫哲也(ちくし・てつや)さんが7日午後1時50分、肺がんのため都内の病院で死去した。73歳だった。
(中略)
穏やかな語り口で、フリップにタイトルを示して世相を評論する「多事争論」のコーナーが話題を呼んだ。98年11月にはクリントン米大統領(当時)をスタジオに招くなど、各国の首脳と市民が直接対話する場の司会を務めた。
 07年5月、番組中で初期の肺がんを告白。治療に専念し、約5カ月後の10月に、がんを「ほぼ撃退した」として生出演を果たしたが、番組のキャスターが12月から後藤謙次氏に代わってテレビ出演が減っていた。
 08年度の日本記者クラブ賞を受賞。著書に「筑紫哲也のこの『くに』のゆくえ」「職業としてのジャーナリスト」「旅の途中」などがあり、共訳に「メディアの権力」など。「スローライフ」にも着目し、NPO法人スローライフ・ジャパン」の理事を務めていた

 ニュース23という番組は、時々大きな特集をやったり、海外から大物政治家が来日したりすると対談番組をやったり、大物芸能人などにもロング・インタビューをやったりしてたもので目を惹かれていたのだが、ああいう大きい企画だと、アンカーもそれなりに重みがないと映えないんですなあ。
 73歳で肺ガンでは仕方ない、とも思うけど(物凄いヘビースモーカーだったというし)いなくなってしまうと気持ちが沈む。
 遺された皆様にお悔やみを申し上げます。

*それはそうと、私がふと心配したのは、今後も「以上、コラムでした」とあのしかつめらしい顔で言うネタを、太田光が続けられるのかどうかだったり。