傘事情

「おお、お地蔵様達に雪が積もって寒そうじゃ」
 と言って大晦日の夜、おじいさんが傘を恵んであげたら、夜中米やら味噌やら財宝やらを――

 と、いう話ではない。

 傘を持たずに外出すると、電車を降りたところで必ず降っているような気がする今日この頃。
 でももう余計な傘は買わんのだ。先週長柄のを1本買っちゃったばかりだし。でもまだ古いのもちゃんと直して使うのだ、ちょろっと台風で骨曲がって縫い止めてたとこがとれちゃっただけで、破れてないし。
 ――でもなんか最近、やたらと手持ちの傘が増えた気も。まあいずれ1本は廃棄せざるを得んだろう。ジョイントから錆びてきてたから。――くそっ。

 ときに骨が錆びる傘ってのはやっぱり造りが安かったんかね。中国製かしら。