『四畳半神話大系』角川文庫版が届く

 著者御自身の言うところの「小型化した次男」である。この文庫版の表紙はもちぐまじゃないのね。この表紙も愉しいのだが、ちょっと残念。
 ところで、本書で「もちぐま」と呼ばれるところのぬいぐるみはいまだ入手困難であるらしい。通販ページもあまり見かけないしな。見つけても品切れになっていたり。
#見つけた通販ページ:

#あと店頭販売では、全国展開しているインテリア雑貨店 one'sで見かける、という情報がありますな。私もこのうちの一店で購入しましたが。

 それはそうと、本書購入のもう一つの目あては、佐藤哲也氏の解説を読むことだったのだった。短いがつるつると調子がよろしい。本書収録の短編4篇について、平行世界構造であるらしいと述べている。
 しかし、佐藤氏による森見氏の著書の解説であるならば、これは「京大美女軍団」について触れられているに違いないと思っていたのだが、そんなことはなかったのだった。いずれまた別の場で書かれるのかなあ。
 それと、佐藤氏はほんとにそれだけのために鴨川まで出掛けていったのか、ということが気になる。折角遠路はるばる京都まで行ったのなら、確認してみるだけではなく、実際に座ってみれば宜しかったのにと思うことだ。なに、一般にそう呼称される行為に加わったからといって、他の参加者達と同じ属性を持っているとは限らないのだし。1つの事象についてあらゆる角度から虚心坦懐に検証してみるという態度は大切ではなかろうかと。ね。