獣医に行く

 若いの2頭連れて、年1回のワクチン接種である。
 毎回捕獲と診察には相当な抵抗をされるこの2頭であるが、今回は比較的手際よく捕獲した。ただし楽に連れて行けたわけではない。
 キャリーまで運ぶ最中に、お嬢が失禁しおったんである。
 ……いや、好き好んで捕まえられはしないってのは分かるけどよ; そんなに嫌か君は;
 まあ幸いフローリングのとこだったんで、拭き掃除の上、被害のあったと思しいラグマットと私の履いてたジーンズを洗濯に回して病院へ。
 が、診察台に上げるまでに、さらに激しい抵抗に逢う。キャリーに入ってる間は大人しいのだが、出そうとするとひどい。なんとかむりむり1頭ずつ引きずり出し、台の上にいる間中目隠ししながら宥め続けてる感じ。
 ほんとは、年も年だし血液検査までやっておきたいとこだったんだけども「何度も針を刺すのは無理でしょう」ということで、それぞれワクチンのみ。さらにか、いずれはマイクロチップも、とも考えてたんだけども、言うまでもなくこんな状況では無理なのだった。あれはそれなりに長さがあるし、入れっぱなしにするものだから、テクニックのある先生がちょっと慎重にやらなきゃいけないらしいので。こいつらのこの抵抗振りだと、いつできることやらなのである。
 とりあえずは、「まあこれだけ元気なら」とか言われて診察終了となったが……いいのか?;