ワールドコン2日目・16:00〜18:00

 「SF寄席2007 -原子怪物ガニラ」をしばらく覗く。講談師・旭堂南湖氏による紙芝居である。しかし紙芝居の常として一遍一遍が短く、丁度盛り上がったところで「次号へ続く〜」となり、そこで南湖氏のガニラ手ぬぐい(1本1000円)が売れないと続きが始まらない、というシステムであった。しかも会場の広さの割に人数が少なかったもので、中座すると凄く目立つのだった;
 その後英語企画の「日本刀をつくる」を覗きに行ったが、海外組も含めて大変な盛況で、部屋は一杯であった。入り口あたりでちょっとだけ聞いていたが、どこだかの大学で解析した日本刀の強度に関する研究スライド(もちろん今はパソコンで出すのだが。内容としては、刃先を覆う玉鋼と地金の二重構造によって剛性と粘りの両方の特質を持つようになる、とか、経験的に日本刀は13〜15回程度畳んで延ばすのが良いとされていたが、丁度そのあたりが脆くも柔らかくもならずに硬さと粘りを引き出せる回数らしい、とかいったことを示す計測データだった)を見せて説明しているところで、画面のグラフの凡例などは英語表記なのだがそのグラフを解説するための英語には苦労している様子だった。ああいう資料データがあるなら(おそらく論文か学会発表用だろう)、対応する説明文も英語が用意されていそうな気がするけどなあ。それと、折角実際に日本刀を打っている刀匠の方をお招きしているのだから、見て分かるデータよりも肉声のお話を聞ける時間を増やした方が良かったのでは、と思わないでもなし。――どっちにしても、あまり長居はしなかったのだが。
 さてここで、お昼らしきものを食べていないぞ、と気が付き、そういや休憩室に何ぞおやつを置いてあるとか、というのを思いだしてコンスィートへ行ってみる。セルフサービスのかき氷が人気であったが、この日は大量にいなりずしが置かれていた。柚茶といなりずしと多少の菓子と、ベビースターラーメンを入れ、横浜市提供らしいゼリービーンズの小パックをいくつかゲットしてから企画へ。「日本特撮TVヒーローの現在」(「牙狼〈GARO〉」のCG効果の入れ方の解説映像を流していた)と「知財としてのSFマンガ・アニメ〜文化を発信する国として〜」(「ジャングル大帝」を「ライオン・キング」にぱくられたらしいと知った時、裁判にするといくらかかるか、と聞いてみて訴えるのは諦めた話、とか。まあディズニーにぱくられるのは名誉かもしれん、といった)をちょっとだけ覗き、そういやホールを見てないしな、ということで遠路ホールまで移動して(遠いんだよっ!)アートショーなどを見て回っているうちに、時間切れ。
 ――そして、同じコマにあった「未来の女性たち 二部 ティプトリー賞&センス・オブ・ジェンダー賞とは何か?」を見そびれたと気付いたのは翌日以降のことであった……m(T△T)m 森奈津子氏の著書を持ってったのに……;;