太田記念美術館にて「AYAKASHI 江戸の怪し−浮世絵の妖怪・幽霊・妖術師たち−」を見る

 取り急ぎ見に行ってきたのだった。
 まず鳥居派、葛飾派の無款らしき作品が並んでいたが、北斎、広重などの有名所の数は少なく、一番多かったのは月岡芳年あたりであったろうか。この方は少し時代が下って明治にかかるあたりの方で、そのせいかどうか一般的な「浮世絵」とはちょっとタッチが違う感じがするのだが、それはそれで構図の鮮やかさなどが見事。どうも時代小説の挿し絵かなんかにあるような、と思ったら、実際そんな仕事もしてたらしい。(参考:Wikipedia「月岡芳年」
 しかし妖怪絵といっても今回集められた物は、ユーモラスだったり悲しげだったり、伝奇アクション物(と言って良いのか)の芝居の場面や黄表紙の挿し絵らしい勇壮なものだったりするものが大半であった。流石に北斎の「百物語」あたりは妖怪絵でもほんとに恐ろしげなんだけども、そうそう借り出せないだろうしね。ま、これはこれで愉しい見物でしたが。

 ついでに、タイムリーなので参考に:
[rakuten:adachi-hanga:10000391:detail]
 流石に良いお値段でありますな;

 ここの図版が売れ切れてしまってるというのが返す返すも残念なのだが、せめてもということで、地階の手ぬぐいショップ「かまわぬ」*1に入る。手ぬぐいだけでなくて大判の綿風呂敷や綿シャツ、バッグ、扇子なども出ていて愉しいが、とりあえず自分用に手ぬぐいと、この後お会いする方々にプレゼント用に縁起物の下げ物を買う。
 どうもあのお店は、見ていると何か買いたくなってうずうずしてくるので危険なのだった。

*1:公式サイトあるじゃん! チェーン店展開や通販もしてるのね。