新遺伝子「時計じかけのオレンジ」 理研などが発見(ITmedia News)

 理化学研究所は6月19日、ショウジョウバエの体内時計で重要な役割を持つ新遺伝子を発見し、「時計じかけのオレンジ」と名付けたと発表した。似た遺伝子を持つ人間の体内時計の解明につながると期待している。
(中略)
 研究チームは、ショウジョウバエの頭部で24時間周期で発現している遺伝子を200個見つけた。ゲノム技術を使い、遺伝子の変異に成功した137遺伝子の変異ショウジョウバエについて24時間周期の行動リズムを観察。そのうち、行動リズムが著しく長くなった変異体の遺伝子を調べたところ、体内時計を制御する重要な役割を持っていることが分かった。
 発見した遺伝子が「Orangeドメイン」と呼ばれるたんぱく質構造を持つことから、スタンリー・キューブリックによる映画化で知られる、アンソニー・バージェスの小説にちなんで「clockwork orange」(cwo)と名付けた。

 研究者って人種は割とこういう他愛のない小ネタが好きなのだった。遺伝子のネーミングなんかには特に。(前に紹介した「OTOKOGI」とか)
 「時計じかけのオレンジ」なんか、ファンがいても不思議ではないなあ、研究チームに。近未来ディストピアだし。あるいは、命名者はこの映画/小説の名前しか知らなかったかもしれないけど、気軽な命名以上に嵌るかもしれないぞ、と。
 このオレンジがどう転がるかは、今後のヒトの使いよう次第なんだろね。

#追記:理化学研究所プレスリリース「時計遺伝子のニューフェイス “時計じかけのオレンジ”を発見- 体内時計システムの完全理解への一歩 - 」