「大久保町は燃えているか (ハヤカワ文庫JA)」届く

 ぱらぱら眺めると、再読でもつい高笑いするよなあ。チフスって。減帯って。
 折角だからメモがてらちょっとだけ引用する。

 しかし、走馬灯のようなあれは見えなかった。
 走馬灯というのを幸平は、夜に乗馬するとき馬に取りつける提灯のようなヘッドライトだと思っていた。
                         (「大久保町は燃えているか」ハヤカワ文庫版、43ページ)

 ――今度、「走馬灯」なるものの正体を知らなそうな若いのに教えてやろう、これ。

 ところで話は変わるが、この本に挟み込まれていた早川書房の最新刊リストにあった名前を見ての思いつき。
   リトビネンコとリビアヤマネコくらい違う。
 リトビネンコ氏の魂が安らかでありますように。