「ハッピーフィート」を見る
春休みも終わって空いた頃だと思って見に行く。このペンギンCGは見ねばと思っていたのだった。
映像は期待に違わず素晴らしいですよ。うひひひひひ、ふあふあでほてほてでむちむちでぱたぱたしてんですよ。(←ばか。)
冒頭からのペンギンのカップリング〜育児の下りは絶対「皇帝ペンギン」の影響を受けてると思うのだが(それにしては制作ペースが速すぎるのだが、まあ)ペンギンにタップダンス、ペンギンにヒップホップ、というあたりがなんとも。音楽も、なつかしの米国ヒット・チャートメドレー、と言う感じでなかなか。うーんアデリーペンギンやイワトビペンギンはラテン系なんだなー、とか妙に納得。(や、勝手な設定なのはわかってんですが、アミーゴスのトーホグ訛りとかみょーな説得力があるんす)
――つまりこれは、実は子供向けではないんである。後半〜終盤の流れにはことにそう思う。あのぐらい救いのない展開はむしろ真面目な取り組みとして評価するけども、あそこからハッピー・エンドに持っていったのはかなり無理のある力業という気が。終盤手前で終わるのが現実的なところだと、ひねた大人は思うのね――ペンギンが踊ったからって、一々南極には返さないだろうと思うし。それによってペンギンに注目が集まったにせよ、保護区設立との関連はほとんどないんじゃないかとも思うし。
ふと。終盤の流れは、全てマンブルの――あるいは彼を見た誰かヒトの――夢オチ・空想オチだったりしないかいな、などと考える。
彼等が幸福なのかどうかは、なんと言えないところだしねえ。旭山あたりまで行けば多少はましかもしれないけど。
まあ映像と音楽が良かったので、ストーリーの苦みはスパイスと思ってお気楽に愉しむのがいいかもしれん。
- アーティスト: Various Artists
- 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
- 発売日: 2006/10/31
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――まさか、ブロードウェイで舞台化してから劇団四季あたりが導入したりっ……