六本木ヒルズは森アーツセンターギャラリーにて「クリーブランド美術館展」

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 もうじき終わりだというので、仕事の後で慌てて行ってきたのだった。
 まあ、印象派〜近代芸術を60点ほどなので、比較的コンパクトな展覧会でございます。一人の作家を2点か3点ずつというところか。印象派ほか、19世紀以降の美術に興味のある人には特によろしいかと思いますよ。私も楽しみましたが、熱烈感動というほどではない感じ。(変なスレ方をしてるかもしらんが;)どうもしばらく前からガレあたりをまとめて見た影響か、制作年代をチェックして、ヌーヴォーやデコの時代背景と引き比べて見ちゃったりするんだな。(ゴッホジャポニズムだけどなんでヌーヴォーに行かなかったのかなあ、工芸家や建築家とは関わり合わなくて金がなかったからかなあ、とか余計なことを考えるあたりが偏っている)他に、ロダン作「オノレ・ド・バルザック像」は確かに「おのれ!」とか言いそうな顔つきだよな、などと考えながら眺める。(←色々間違ってる。)真面目なところでは、やはりロダン作の「堕ちた天使」はタイトルで予想されるようになかなか官能的な像なんだけども、確かロダン作の似たような構図の像が国立西洋美術館の常設展示あたりにあったような、と思ったり。(こちらは確か割と健康的な男女の情愛の像だったような)
 彫刻の部屋から次の部屋にてけてけ入って驚愕。


ルネ・マグリット「秘密の生」
 どーしてマグリットが来てるって誰も教えてくれないのさー!!(注・調べてないだけです;)
 いや1枚だけだし、やや小ぶりのすごく地味な絵なんですけどね。隣のマックス・エルンスト「草の上の静物」の華やかさ・毒々しさと比べると一層地味だ。ついでに言えば「秘密の生」の額縁は、このクリーブランド美術館展の中でも飛び抜けて地味でしたぞ。
 出てから、今回は図録はやめておいて、ルドン「花瓶の花」(これジャポニズムだよなあ。襖絵みたいだし)とモネ「春の花」の絵はがきだけ買って出る。
 ところで森美術館って、下手すると展示よりもミュージアムショップの方が面白かったりするのだが、仕事帰りに行くとあんまりゆっくり見る時間がないのだ。まあ今回は、実は展示の方も行きつ戻りつしながら堪能したんだけども。