水も砂糖もみんな毒? 身近な食品の致死量を調べる(エキサイトニュース)

 妙なネタばかり扱ってるような気がするエキサイトニュースだけども、これはちょっと興味深いのでメモがてらリンク。


そして最後に問い合わせたのは、財団法人日本中毒情報センター。ここでようやく酒類、カフェイン、塩、醤油の致死量について、確かな情報を得ることができた。

アルコール(エタノール)の致死量は、300〜360g(比重から換算して378〜456ml)。
「急性アルコール中毒」という言葉もよく耳にするし、これは分かりやすい。飲み過ぎ注意である。

カフェインの致死量は3〜10g。
これは、コーヒー75杯、紅茶125杯、コーラ200本に相当する。
コーラ200本て。コーヒーやコーラで人が死ぬというのは驚きだが、うっかり飲み過ぎる心配はまず無さそうだ。

塩の致死量は30〜300g。
醤油は168〜1500ml。
意外と少ない。醤油1リットルとか。間違って飲むことはないと思うが、頑張れば飲めそうな量だ。
ちなみに致死量を摂取すると、数時間以内に嘔吐、下痢、口渇、頭痛、発熱などの症状が発現し、尿細管壊死(えし)による腎障害、体内水分の貯留によって脳浮腫、肺水腫をきたし、呼吸停止に至る……と、けっこう壮絶なことになるらしい。「塩分は控えめに」というが、気をつけないと本当にヤバイ。

しかし、結局ここでも水と砂糖の致死量については分からずじまい。
海外のデータベースなどを中心に調べてくれたのだが、「ヒトでの経口致死量については確認できませんでした」という結論だった。

 ちゃんと行くところに行けばデータがあるのねえ。
 でも水と砂糖の致死量は、物質自体の毒性じゃないんじゃないかな。即効性じゃなく内臓への負担からじわじわと、というか。(砂糖は浸透圧調節がおかしくなってというのは塩ほどないんかな)
 とはいえ、確かに実験するわけにもいかんしねえ。動物実験ったって、こういう内臓への負担は動物種によってかなり違いそうな気がするし、命を無駄に奪うほどのことかと。「非常識な飲み食いはやめましょう」って注意だけですむような気がするしね。
 どこかの勇者/愚か者が身を以て確かめるまで、正しいデータがもたらされることはないであろう、おそらく……