それは誇大広告じゃないか?;

「子供の頭が良くなるマンション」販売 伊藤忠都市開発(Sankei Web)


 提携する慶應義塾大発のベンチャー企業「エコスコーポレーション」(神奈川県藤沢市)が、首都圏の有名私立中学に入学した子供のいる約200世帯を対象に間取りや家庭環境などを調査。その結果、子供は子供部屋で勉強せず、リビングなど、家族とのコミュニケーションが図れる場所で勉強をしている実態が明らかになったという。
 この結果を踏まえ、住戸の中心部に、キッチンを配置して母親が子供部屋やリビングを見渡せるように間取りを工夫。さらに、オプションで、子供部屋の壁をガラス張りにしたり、壁にホワイトボードをはり付け、親子で一緒に勉強したり、伝言を残したりできるプランも用意した。
 コンセプトとしては面白いけど、これを「子供の頭が良くなる家」と銘打って売るのは誇大広告じゃないか? この家でずっと暮らしながら誰がどう見ても頭の回転が鈍いという場合には、却って子供が傷ついたりはすまいか。親子が触れ合いやすい間取りの工夫はいいけども、必ずしも住人一家が目論見通りに和やかに暮らすとは限らないし。
 実体はともかく、売り方には問題ありだと思うな。どうしても「子供の頭が良くなる家」として売りたいなら、同素材・同地域でこのコンセプトに沿わない同構成の家族も複数用意して、比較試験くらいはして欲しいわ。(って、そんな試験自体が子供のストレスになりそうな気もするけど)