巨大家具雑貨屋へ行く

「スウェーデンをかじろう!」

 天気がよいので、いつまでもごろごろしていてはいかーん、と一念発起して出かける事にする。少し前に開店した外資系巨大家具屋が大変安いらしいのでかねて気になっていたのだった。実は本棚とか洋服箪笥とか食器棚とか、いずれ買おうと思っていた物が色々あるのだった。
 噂は聞いていたのだが、ご家族連れ等で大変なにぎわいであった。家具だけじゃなく、カーテンやラグ等インテリア、寝具、収納小物や台所用品、玩具、観葉植物、布地に、輸入食品まであるのだった。
 広い上に見る物がいくらでもあるもので、途中カフェテリアで一服してから再び歩き出す。確かに安いが、ポイントはそこではなくて部屋に入るかどうかのサイズチェックである。
 幸いなんとか合いそうなものがあったもので、本棚三本(ヲイ;)とチェストを購入・発送手配をし、ついでに歩き回る間に見つけた掛け布団(だって丸洗いできる上にばかばかしく安いんだもん!)バスマット(100円ショップかここは!)スツール等も購入する。
 ……思うツボじゃねえか。
 まあレジの行列に恐れをなして、後で買おうかと思っていた食料品はやめておいたのだが。(見たことない輸入食品って誘惑されるけどね;)
 ところでこの食品売り場に立っていた看板。スウェーデンをかじろう!」という言葉に、反射的に脳内に浮かんだのは、実はスカンジナビアの香りであったのは、ちょっと病んでいるかしら。
 いやその、スウェーデンには他にも色々おいしい物もあるんだろうな、てことは分かるんですけどもね。でもほら、あたくしが意識して食べた事のあるスウェーデン食品って、実際これだけだし。

 さて、実はこのお買い物にはちょっとオチがあって。
 帰宅して測り直してみたら、置こうと思ってた場所に購入した本棚三本は入らない事が分かったのだった。やはりあれは巨大ショッピングモールの魔力だったのだろうか。で、一本分キャンセルしなきゃー、と思って配送の詳細を良く読んだら、今から連絡しても配送段階でのキャンセルはできないらしいのだった。返品はできるけど自分で運ぶか返品の配送を自腹で手配しなきゃならないらしい。――送料の方が品代より高いくらいなのに!
 幸か不幸か、本棚一本くらい立てられるスペースは他に見つかったので、キャンセルしないで使うかというところへ落ち着きそうである。売り場には「返品OK」ということをそっちこっちに書いてあるけども、まあ世の中落とし穴はつきものってこってすねー;