クローン猫売れず、廃業へ 米企業「毛の模様が違う」(asahi.com)

 やはりというか、続かなかったそうで。


AP通信によると、同社は9月に顧客へ送った手紙で、新たなクローンペットの注文は受けないと表明し、中止の理由を「クローンペットを商業化できる技術を開発するまでに至らなかった」と説明している。成功率の向上が課題だったが、うまく行かず採算が合わなかったようだ。
 猫の場合遺伝子が完全に同じでも毛並みの柄が同じにできないのは、当初から分かってたはずなんだけどねえ。(参考:クローン猫母子の毛並みと正確についての記事(HOTWIRED JAPAN))この企業は何を期待したのか。
 私は個人的には、クローン猫を欲しがる気持ちに共感はできないけど、現在の血統書付猫の市場を考えたら全く需要のない技術でもなかったろうとは思う。ただ、特定の猫への情(あるいは執着)からクローンを望む飼い主をターゲットにするにしても、一頭約600万円(後に380万円ほどまで値下げ)を要求する事業は流石に無理でしょう。子孫を残さずに死んだことを憐れんだとしても、クローン子猫がクローン親の特徴を残してるとは限らないしね。
 技術が確立されたとしても、人間の心がその利用を受け入れられるかという事は、科学とはまた別の所で研究されなきゃならんのではないかな。生き死にの問題に多額の金銭が関わるとなると特に。