冥王星の降格

 ネット上あちこち――主に理系筋やSF筋――で嘆きの声が上がっている。


国際天文学連合が「惑星」の新定義を発表、冥王星は惑星ではなく、「矮惑星」と定義されることになった。
2006年08月25日 06時34分 更新
 冥王星は「惑星」ではない――国際天文学連合IAU)が8月24日、総会で採択された「惑星」の新定義を発表した。この結果、冥王星は「惑星」ではなく「矮惑星」と定義され、太陽系の惑星は、水星、金星、地球、火星、木星土星天王星海王星の8個となることが決定した。
 新しい定義によると、太陽系の惑星は「太陽の周囲の軌道を公転し」、「自身の重力により球状を形成し」、その重力により周囲の天体を吸収するため「自身の軌道近くにほかの天体(衛星を除く)がない」天体とされる。
 一方、新たに設置された「矮惑星」の定義は「太陽の周囲の軌道を公転し」、「自身の重力により球状を形成」するが、「自身の軌道近くにほかの天体が残っており」「衛星ではない」天体。周囲に同程度の天体が発見されている冥王星は、この代表例とされた。
 別に冥王星がなくなる訳じゃないんだけど。
 ともあれ、惑星の数が減って学校で憶える項目が減るとか言われているけども、代わりに「矮惑星」まで憶えなきゃならないということにならないとも限らない。
(というかそもそもまだ「矮惑星」="dwarf planet"の呼称が定着するかどうかも分からないけど)
参考:矮惑星(Wikipedia)
 世界が広がれば地図も書き換えられることだなあ。きっと私らはいつか、「あれはその昔、まだ冥王星が惑星だった頃……」とか言う年寄りになるんだ。「ずっとずっと前にはもう アポロ11号は月に行ったって」みたいに。げほごほごほ。