進化はどうやらいきあたりばったり
こういう本が出ているらしいので、メモ。
- 作者: 遠藤秀紀
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/06/16
- メディア: 新書
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前に「PL法に則って知的設計者を訴えろ」として書いたけども、「進化」というのは生物の構造や生活が洗練・好適化されることを指す言葉ではないのだった。単に、どう変わってるかに関わらず生物集団の遺伝子レベルでの長期的な経時変化を指すんであって。(一般的な傾向から「構造の複雑化」のことを「高度な進化」と呼ぶことはあるけど、複雑化が生存能力や知能に比例するわけじゃない)
だんだんと私たちの身体のパーツの一つ一つが、覚束ない足取りで歩んできたことにお気づきだろう。左様、身体の歴史はけっして立身出世の目出度いサクセスストーリーではない。リストラや不景気の波にもまれながら、職を転々と渡り歩いては食い扶持を得る。そんな懸命な生き方を繰り返して、それぞれの部品が持ち場の責任を果たしているというのが、的確なイメージかもしれない。
(出版社からのコメント より)
神はサイコロを振らない(アインシュタインによれば)のだそうだけども、だとすると手にしているのは何であろう、などと考える。「適者生存」の篩か。あるいは大鉈か。
どっちにしてもあんまり、ヒトにだけ優しいってことはなさそうな気がするけどね。
#もっとも、「サイコロ」の言葉は進化について言われたことじゃないけど。
さてそういうところで、もうじき出る異形の新刊の中身はいかに。
- 作者: 井上雅彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/08/10
- メディア: 文庫
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