「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」見る

 喉鼻の調子は今一だけども、こういうときに感染症に打ち勝つのは笑いだ! ということで、空いた頃だと思って見に行く。元々私はこのシリーズが好きなのだ。
 やあ。馬鹿馬鹿しくもちゃんとホラーとスペクタクルの定石を踏んでおりましたよ。原題は"Curse of WereRabbit"だから「ウサギ憑きの呪い」だけれども、まさかあそこでキングコングとは。
 しかし見終わって一番頭に残るのは何と言ってもけなげで愛らしいグルミットなのだった。これがもう、よう働く犬じゃこと。(ロビン卿のよう、というかそれ以上だけども)時々四つん這いで歩いたりすると、ああ彼は犬だったっけ、と妙な気がするくらいで。
 それにしても、あれだけ愛情をかけていたウリの最後は誠に気の毒であった。ウサギ駆除機械操作はする、車は運転する、朝ご飯は作る、暇を見て編み物もする、ウォレスの危機には体を張って飛び出す、と大活躍の割にグルミットはあんまり報われない。(レディ・トッティントンの心づくしは、あれは優勝者と認めると言うことなのかな)
 それに、あのラストは実は何も解決してないんじゃないか、という気も。野菜コンテストは散々だったはずだし、ウサギがまた街中に逃げ出さない保証はない。まあレディ・トッティントンの厭な結婚だけは回避されたようだけども。
 しかし、それでも、それでいいのか、とにこにこして帰宅したのだった。
 ところでこの話、台詞に駄洒落などが多かった様子で翻訳者さんは苦労してると思しい。DVD出たら巻き戻しながら見直した方が良いかも。