鉄人金本を大学が研究、医学的見地で支援(日刊スポーツ)


 鉄人アカデミーが誕生した。関西私学の名門、同志社大に4月に設立された「スポーツ医科学研究センター」で、阪神金本が医学的見地から研究されることが分かった。センター設立を推進した吉川敏一京都府立医科大大学院教授が、金本研究プランを語った。
 「金本選手は努力、根性でここまで来て、すごい結果を残した。これを医科学的にサポートしたい。まずは肉体的な測定、解析から入ることになる」
 うむ。この取り組み自体は大変有意義なことだろう。
 有意義なこととは思うんだけどさ、気になることには。

同センターは、同志社大が外部組織や個人から協力を受け入れる「寄付教育研究プロジェクト」の一環で設立された。京都に本社があり、金本がアドバイザリー契約を結ぶファイテングループが資金を提供。同社とのつながりから、金本が研究対象に浮かび上がった。
 さすがに同志社大学ほどの大学の研究機関一つとなると、そうアヤシイこともしないだろうとは思うんだけど、ファイテンが何のつもりなのかが良くわからん。まじめに医学的な研究対象として追求されたら色々拙い商品もあるとは考えてないんだろか。
 それとも、これまで出しているそういうファイテンの商品は、医学生理学上の効果を約束するものじゃなく、あくまで「おまじない」のグッズであって、研究された結果「身体能力向上への何らかの効果を保証できない」ということになっても一向にかまわん、ということだろうか。あるいは、ここらで真面目に効果のあるサプリメントか何かを一発当てて、業務方針の転換を図ろう、とか。ちょっとずつ風当たりの強くなっているご時世ではあるし、いつまでも擬似科学に頼った商売ばっかりやってるわけにもいかん、と。
 まあ、動機がどうあれ、真面目な研究に繋がるならそれもいいか、という気はするけど。私個人は当面ファイテンの商品に手を出すつもりはないし。
 ただ、実は一番気になるのは、これだけ華やかにスポーツ選手のスポンサーをやっているファイテンという会社が、一体何でそれだけの利益を上げてるのか、ということだな。眉唾という部分もありながらも大勢のスポーツ選手に愛用されて、それなりに好評らしくはあるんだけど、一つ一つはそう高額な品物でもないみたいだしねえ。
#ちなみに、私があんまりファイテン製品の効果を信用してない理由:PubMedで"phild"で検索した結果
 特許庁の特許出願の公開について、出願人/権利者:「ファイテン」で検索しても同様の結果でしたな。まあこれは会社によって方針は色々だから、ちゃんと効果のある製品を製造販売しててもそういうことはありえるけど。
#追記:「ファイテン」は商標で、製造販売会社の社名は「ファイルド株式会社」でした。「ファイルド」で同様に検索すると、出願公開が特許が52件に実用新案が27件、特許取得が18件……わあ;
 知財関係では「ファイテン」では商標にしか出願してないみたい。ネック等のアクセサリとかスポーツウェアとかで、そっくりなデザインのを余所から出されたらどうするんだろ? #追記:「ファイルド株式会社」名義で意匠登録が15件ありました。ヘアーアイロン6件、バンド3件、ブレスレット2件に、ネックレスと、指用磁気治療器、伸縮自在指輪 、マッサージ代用身体当て具……とは?;
 どっちかっていうと効果よりもデザインとかイメージで売ってる会社だと思ったんだけど。