都内某所にて蕎麦粉のクレープを食すこと

kazume_n2005-11-03

 「ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)」に登場していて気になっていた、ブルターニュ風蕎麦粉のクレープ=ガレットを出す店があるというので、食べに行く。
 日曜日の都心の、特に人通りの多い地域というのでどうかなと思っていたが、大通りから一本外れたところにあったためか、あまり待たずに入れた。到着する前は「ぶたぶた」に出てきた塩バターキャラメルのデザートクレープか、でも店のサイトに出ていた果物のクレープも捨てがたい、などと考えていたのだが、着いてみるとお昼ご飯を欲している腹具合だったもので、ここはちゃんと食事クレープにしてシードル飲んじゃえ、と方向転換。まあお腹の余裕があればデザートも……とは思ったのだが。
 不思議なことに、クレープはあんなに軽いのに、なんであれだけのボリュームがあるのやという一皿。や、大ぶりのクレープの四隅を折り込んで、中にハムとチーズとその他多少の指定の具と、卵一個を落としてあるだけの筈なんだ。材料の分量からしたらお好み焼き一枚ぐらいだろう、と思うのに。しっかりお腹一杯になりましたなあ。ぱっと見た目よりチーズやハムが多いんだろうか。私が頼んだのは「タマネギのシードルコンフィ」入りという奴で、細切りの玉葱を漬け込んだだか煮込んだだか、形を崩さず色が白いまま柔らかくなっているものが入っていたのだが、それはそんな分量とも思えなかったし。何をどうしたらあのボリュームになるのだ。ううむ。
 まあ、たっぷりあるなー、と思いながらもきれいに片付けるくらい美味しかったんですけども。いずれまたデザートを食しに行きたいですな。そういえばこの店は夜もやっていて、四千円弱くらいでお勧めコースというのも出しているので、一度夜にも来てみたいなと思ったのだけど。問題は、当然メインがこのガレットで、他にサラダ等前菜としっかりデザートが付くということだ。美味しそうだけど、これは大食らいの人々を伴わないと片づかないかも知れない。
 ……そういうわけで、そのうち企画しませんか、夜のガレット屋食事会>エンゲル係数の高い人々。ワインもそれなりに置いていると書いてあったよだし。あ、シードルも辛口だとほとんど甘味ってないのね。ビール感覚の飲み物でございました。これはこれで美味。
 その後は腹ごなしに、和風雑貨屋とか、ブランド鞄屋とか、服屋/雑貨屋の妙なウィンドウディスプレイとか、和風アクセサリ屋とか、ビーズその他手芸用品屋とか、そこらを散歩中の犬の肉付きとか見て歩いてから帰ったのだった。そういやあのあたりは都内でも観光スポットになるような繁華街でしたっけ。いやあ、その地名を観光スポットの名として聞いた田舎者の頃は全然興味関心がなかったもので……今はそれほど名所ともされていないのだろうか、ねえ。