ウィリアム・モリス展

 汐留に移動して、シティセンターの前、松下電工ショールームの上でやっているこちらへ。
 ステンドグラス(複製印刷物にて展示)とか椅子とか唐草模様みたいなテキスタイルとか壁紙とか見る。小規模な美術館だけあってこぢんまりした展示だが、それでもこのどっかでみたような柄は堪能する。要するにリバティで売っているようなああいう柄である。どうもこういうものには弱いのだった。物によっては結構なんというかでろでろしていたりもするのがなおよろしい。
 しかしー、ウィリアム・モリスの作品は展示の半分もないんですが。いや、共同製作してたりデザイン依頼してモリス社から売り出したものだったりするんだろうけど、これで「ウィリアム・モリス展」と銘打たなくとも。「アーツ・アンド・クラフツ展」とかした方がいいんじゃなかろうか。
 それに、折角特筆すべき成果として挙げてるんだから、「レッド・ハウス」にかけたこだわりについてなどはもっと紹介して欲しいと思ったり。会場前で流してた紹介ビデオではレッド・ハウスの内部の映像も出てましたが、動画だとすぐ流れてっちゃいますしね。
 しかし宣伝にも「アーツ・アンド・クラフツ」とも書いてないみたいだし、丁度モリスが活動した時代がヴィクトリア朝時代だということも出してないし、世の中にはそういうことに興味のある人も多かろうと思うと非常に勿体ない感じはするのだった。広義にはアール・ヌーヴォーにも含まれる様式なんだろうけども、そういうことも書かれてないし、見せ方として地味な感じ。……あんまヒト呼びたくないんか;
 と、思ったら、「ミセス」11月号で特集してるのね、「英国アーツ&クラフツ」って。……どーしよーかな、気にはなるけど。ヴィクトリア朝生活情報だし。