汗だくでお片付け

 暑い中を人混みを歩いて電車に乗って実家へ。
 今回の帰省中の使命は実家に残った私の荷物の整理である。二親もそれなりに良い年なので、実家の片付けも手が回りきらなくなってきつつある。片付けられるものは片付けられるうちに片付けねばならんのである。
 積み上げたまま埃を被っていた荷物や棚に掃除機をかけはたきやらウェットティッシュやらをかけて(雑巾でないのは濯ぐ手間が惜しいんである)きれいにした後、要るもの要らないものを仕分けして詰め直す。ああ過去の亡霊が次々と。しかも作業してた部屋には冷房がないので全身汗だく。要る本などの上に額から汗が垂れるのはあんまり気色がよろしくない。しかも作業してるこっちも頭から埃を被ってるかと思うと。
 まあなんとか夕方までに荷物は捨てるものと自宅に送りだすものに分けて箱詰めされたので良しとしよう。ただ気になるのは、実家のそこここには私が置いて行ったものに限らず様々な種類の荷物が積み上げられているんである。
 あれも結構埃かぶってるよな……しかもそこに黴もはえてきてるような……いずれあれにも手を付けなならんのかな……と考えると暑さのせいのみならずくらくらすることなのだった。あああ、二親がこの世を去ったら、中身の家具その他もろとも実家を取り壊して瓦礫として持ってって貰うしかないのか。