「後宮小説 (新潮文庫)」読書会

 目黒駅近傍某所にて、某読書サークルの読書会があるので出掛けていった。直前の体調が体調だったのでどうだろうかと思っていたのだが、熱も下がったし消化器系に不安がある他は普通に歩き回れるのでまあ問題なし。
 が、問題があったのは管理能力の方であった。休日ダイヤと目黒駅の構造を甘く見ていたため待ち合わせ時間に間に合わず、他の方々と合流できなかったんである。しかし会場の名前は見てるんで何とかなるだろ、と交番で訊いたら、交番でも知らないという。(ヲイ;)「それは区民センターの中ですかねえ」というのでとりあえず区民センターへ行き、実際にはそこではなかったのだが、職員の方は正しい場所を御存知だったもので、4,50分ほど遅れでようやく到着したのだった。参加者の皆様、色々とご迷惑をお掛けしまして。
 で、「後宮小説」である。酒見賢一氏のデビュー作にしてファンタージーノベル大賞初回大賞受賞作。中国の某王朝の歴史書に基づくという体裁をとりながら、実は全く架空の国に関する壮大な法螺話であり、房中術を哲学にまで昇華させた思想を中軸とする宮廷、ひいては国家体勢について、そういう大きなことにはほとんど興味関心のない宮女候補の少女の視点で書いている。
 まあ難しく語ろうと思えばいくらでも語れようけれど、基本が、色んな類型を洒落のめしおちょくる法螺話であることを考えれば、とりあえず楽しむのが良いのではなかろうか、というのが私のスタンスですけどもね。しかし著者の他の作品について、ファンタジーノベル大賞のこの他の受賞作・優秀作・最終選考作について等々、話題が広がったのも面白うございました。
 2時間ちょっと色々お話しして、会場退出の時間が来たので、夕食会の某居酒屋へ移動。沖縄料理と焼酎、梅酒などの豊富なリーズナブルな美味しいお店でございました。しかし私は消化器系に問題があるのでほとんど食べられず。むむ。美味しかったんですけどねえ。
 次回は健康体の時に行って色々試してみたいものです。是非。