急ブレーキ、その後に

 今朝方の通勤電車の車内で。
 某駅ホームに入ったところで、電車が急停車したのだった。揺さぶられてよろける乗客多数。なんとか止まった、と思ったら、今度はゆるゆるとバックする。
 この路線では珍しいことなのだけど、尼崎のことがあるだけにちょっとぴりぴりしちゃうね。幸いにしてと言うか、この路線はほとんど直線で伸びているので、急カーブを曲がり損ねる心配はなさそうだけど――でも別のタイプの事故はそういやあったなあ。
 と、乗客誰しもがちょっとどきどき不安を抱いているだろうところへ、スピーカーから
「――どしたのぉ?
 …(笑)……
 ああ、ここあまいから――」

 運転手との連絡が車内放送に紛れたのだった。
 笑い事かい、と思わないでもないけど、まあ尼崎のことを考えれば運転手を追いつめるのは逆効果だ。むしろ和やかな職場なのを良しとしよう。
 でも「あまい」って何が?? ブレーキか!? をい!!
 どきどきしながらも遅刻覚悟で降りる勇気もなく、目的駅まで大人しく乗ったのだった。
 ちなみにこのミスはさすがにすぐ気が付いたらしく「お聞き苦しいところが――」とすぐ謝罪アナウンスが入ったんだけども、ごめんなさいはいいから何があまいのか教えてくれよう、怖いじゃないか;