世の中は擦れ違いに満ちている
「あなたの気持ちはとても嬉しい。ありがとう」
――というのが、愛の告白に対する返事だったとしてだな。これが断りの言葉の婉曲表現だと分かる(あるいは、感じる)ヒトというのは意外に少ないんだろうか?
(「気持ちは」がポイントなのだが)
そらまあオトナ語の上級表現に属することは間違いないが、何年も連れ添った夫婦とか、かなり気心の知れた安定した恋人同士ならともかく、告白直後では「欲しいのは礼じゃない」というのが恋する者の本音ではなかろうか。
いやむしろ、どっぷり恋愛に浸っていればこそ、社交辞令っぽい礼の言葉でも舞い上がるほど嬉しいものか?
性別に寄るのか? 性格の楽天性に寄るのか? あるいは人間関係の状況によるのか?
ちょっと多くの経験者にリサーチしてみたいところだな。いや、告白とお返しの行事に思ったことなんだけども。