「ナタデココ、次世代の薄型ディスプレー基板に活用」の記事を見て

 id:oono_nさんの記事から読みに行ってちょっと興味を持ったこと。
 ここでは「ナタデココ」とだけ書いてあるけど、同じ素材が作れるなら何もココナツミルクから作らなくてもいいわけで、こういう用途もあるならそれに向いた大量生産法の検討もされてそうだなと。
 そもそもナタデココのゲル成分ってなに? と思って調べたら検索ですぐ出ました。酢酸菌(アセトバクター属)を培養して作らせる微生物セルロースなんだそうで。
 菌が取れてる培養物なら、もう生産法とか分離精製法とか分かって特許出してるんじゃなかろうか。
 と、思って「微生物セルロース」「ゲル」「製造」で検索かけたらこれもすぐ出ました。公開されてるだけで6件。東ハト、森永、キッコーマンフジッコが2件――あ、うち一件は乾燥物だから培養物そのものじゃないや――と、味の素。(内容に興味をお持ちの方は特許庁のサイトトップページの一番下あたりからリンクしてる特許電子図書館でどうぞ)いずれも食品メーカーですな。だから基本はやっぱり食用だけど、味の素のなんかは医療用も想定してる。
 三菱化学と京大は、味の素あたりと共同研究で素材開発したりせんかな、と思うことです。培養できるんだから条件変えてやったりすれば、更に可能性が広がりそうな気がするね。