画期的な防寒

 首にタオルを巻くと暖かいじゃないか、ということに気が付く。
 いやほんとに全然知らなかった訳じゃなくって。まあそうなんだろうと思ってはいたけど試してなかったというか、ここまで画期的とは思わなかったというか。
 丁度首に一回りする長さだし、更にこれだと替えもたくさんあっていいなあ、と。毛や化繊のマフラーより洗濯もずっと楽だし。
 ……などと考えながらも、流石にそのまま外出する気にはならないのだった。
 うーん。いかにオシャレーな色柄を選ぼうとも、どうしても「野良仕事スタイル」と感じてしまうのは何故だ。
 ちなみに私は薄手のマフラーをよく「ご隠居巻き」(二つ折りにして首に巻いて、輪になった方にもう一方の端を通す形)にするんですけどもね、身内のある者は見ると非常に嫌がります。「爺さん臭い」というんですな。
 しかしファッションてのはどう転がるかわからないとこがあるし。「冬ソナ」のお陰でヨン様のあの巻き方が流行したように、「首にタオルを巻く」だって流行しないだろうか。
#意外とストリート系あたりで既にやってたりして。でもその場合襟元の防寒じゃなくって、ランニングだけで両腕を曝したスタイルで、とかかも。――それはドカチンか?;

 まあその、ほんとにヨン様あたりがやって爆発的な流行になりでもしない限り、巻いている私自身、なんとなく気分は「野良仕事」または「ご隠居」なんだろなあ、と思うことである。
 あるいは、「これはじじむさくないの! ポップなの!」と自己暗示をかけながらやっていれば、そのうち変わってくることもあるのか……?

*追記
 前世紀末(といっても見つけたデータは1997年のものくらい)に、九州の一部で流行ったことがあり、「タオラー」と命名されたらしい。これは防寒のためではなく、もっぱら夏場の汗留めのためだったらしいけども。
 やっぱりここはヨン様チェ・ジウかキムタクまたはあゆあたりに――いやキムタクだとギャグもやるから、どうかな;