電話の災難

 持ち帰り仕事が上がってないや、というので、籠ってデスクワークの連休最終日。ちっ。
 いやまあ、ちょこちょこと結構遊びに行ったから、ここらでゆるく働いておかないと、というのもあるが。
 で、デスクワークなぞしてると逃避行動に走りたくなる。今回は、塗装。
 いやなに。携帯の外側がそっちこっち剥げてきててみっともないもので、デコに走ろうかと。とはいえあんまり盛り上げたり色々貼り付けたりすると使い難いんで、マニキュアを駆使して塗装したらいんじゃないかな、と。
 で、購入して来た安いマニキュアを、てれてれ塗っていた訳であるよ。
 しかしだ。
 私の携帯は、micro-SDとかバッテリパックとか取り出すためには、裏蓋を半ば無理矢理スライドさせなければならない構造だった。これは塗りたくったせいでくっつけちゃったら拙いよな、というので外して塗って、乾いてからまた組み合わせて塗って――とかしていたはずが、
 ふと気がつくと、開かなくなってるんである。裏蓋の小さな凹部に爪を掛けるくらいしかとっかかりがなくて、そこを頼りに力を込めようとすると変な歪み方をするばかりなんである。
 ――やばいわ;
 多少なりとも隙間は空く、というのを確認し、隙間にマニキュアが入り込んでいそうなところはすべてこそぎ落とし――なんてしてる間に周囲の余計なところを削り;――最終的に強硬手段として、ドライバーを突っ込んでこじ開けたのだった。
 ああ、なんとか開いてよかった。しかし折角塗ったのが余計に剥げてるののみっともなさはいかんともしがたいなあ;
 ……て、このみっともなさをなんとかするために、きっとまた塗ってしまうのだ。こういう作業ははまるのだ。くそう。