六本木への遠い道程
例によって映画を見たあとお昼をとりつつ昼酒を食らう会がある、というので六本木まで出掛けて行く。
と言っても私は、午前中に到着を待たねばならない宅配が何件かあったもので、それを済ませてからというと、映画終了直後の集合にも間に合わない。とりあえず出掛けてから、既に昼食合流中の友人らに連絡して、場所を教えて貰い合流しようという魂胆であった。
しかして、ここで更に、どの路線で六本木まで行くか、という問題が。というのは、新しい仕事のためにこれまで使ったことのなかった路線の定期を買ったもので、六本木まで行くと運賃精算が要るようになったのだった。まあ少額ではあるが、一方定期で行ける路線もかなり六本木の近くを通っているはずなのだった。
そうしてみると、使わなくてもいい(かもしれない)交通費は使わないで済ましたい。飲み食いや美術館には千円二千円払っても納得だが、乗り換えの失敗で100円200円余計に掛かるのは許し難い。
更に。幸か不幸か、映画終了後一時間近く経っても、映画後昼酒もとい昼食組との連絡が取れなかったのだった。慌て六本木に着いたところで、行先はすぐ分からないかも知れん。
――と、いう諸事情から、六本木近傍某駅から歩いてみたのだった。
まあ、半ば予想されたことながら。ちょっと裏道に入りこんで、時間食ったのだった。
後で地図見直したら、道一本で通じてるとこじゃん; 余計な回り道してなきゃ10分ばかしで着くとこじゃん; 更に言うと、前にも来たことある道じゃん;
ええまあ、着いたからよしとしましょう; お陰で遅いお昼を美味しく平らげられましたぞ。
しかし、密かに「こんだ負けねえぞ!!」と誓う私であった。くそう。