聖嬰児の日の爆撃
パレスチナより。
イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザに対する空爆を28日も続け、ロイター通信によると27日からの死者は287人、負傷者は700人に達した。中東各国では市民の抗議デモが広がっている。ガザを支配するイスラム過激派ハマスは報復攻撃を強める一方、イスラエル政府は地上軍を展開する可能性も示唆している。
国連安全保障理事会は28日、事態に「深刻な懸念」を示す報道声明を発表。イスラエル、ハマス双方に「すべての暴力の即時停止」を呼びかけ、イスラエルによるガザ封鎖の解除などを求めた。
しかし、AFP通信によるとイスラエルのバラク国防相は28日、「国民を守るために必要であれば地上軍を展開する」と述べた。イスラエルは地上部隊をガザとの境界近くで増強するとともに、少なくとも6500人の予備役兵の招集を閣議決定した。また、エジプトとの境界にあるトンネル約40を「武器の密輸に使っている」として空爆した。
イスラエル軍は28日、パレスチナ自治区ガザ地区に対する空爆を続行し、ロイター通信によると、空爆による死者は287人、負傷者は700人以上に上った。イスラエルが地上部隊投入も辞さない姿勢を示す一方、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは「第3次インティファーダ(反イスラエル民衆蜂起)」を呼びかけており、双方の衝突はさらに激化する様相を見せている。
ハマスに危機感を覚えて、というところまではわからないでもないが、市街地を空爆したら一般住民だってまとめて焼けるってのは当然分かってる筈であって。
それに対してハマスの「徹底交戦」てのも、行きがかり上そう言わないわけには行かないのかもしれないが、だからて交戦を拡大して何をどうすれば「勝ち」という目処があるとも思えないし。
いや、自分たちの主義主張のために命を捨てる、という覚悟の人たちはそれもよかろうけど、周りでとばっちり食う人々にはただの迷惑なんで。
こんな状況で、ほんとにハマスは周辺住民の支持を受けてるのかなあ。まあ今回の場合、悪いのはイスラエルじゃん、て言えばそうなんだけども。
折しも28日は聖嬰児の日。キリスト生誕の直後、ヘロデ王の命令でベツレヘムの二歳以下の嬰児が皆殺しにされた記念日でございます。
なんてことを考えていたら、イスラエル政府はもしやこの日を狙ってやったんだろか?なんてえ考えが頭をもたげる。今現在、ガザでは乳幼児に限らず虐殺されているんであろうな、と。
もっとも幼児虐殺の話は新約聖書なんで、ユダヤ人にとっては特に記念日じゃないんだろけどね。ついでに言えばヘロデ王はアレキサンダー大王の子ヒルカノス2世の側近の息子だそうなんで、ユダヤ人じゃなくてマケドニア人らしいですが。