「秘密〜The Revelation〜」第二回「トップ・シークレット(前編)」を見る

 一応見る。
 今回の話は原作1巻の最初に出てくる、第九と関係ない短編作品のストーリーを、第九担当の事件に書き直したもの。このため、原作主人公の米国人捜査官(技術者だっけ?)のエピソードが青木に割りあてられている。幸いにして、というか、青木には元々姉がいるという設定だし。(原作では主人公の美貌の母)
 で。
 うーん。やっぱり色々微妙。
 MRIで見る映像には被害者個人の主観的印象によるバイアスがかかっている、というのはこのシリーズのキモにもなってるんだけども、冒頭で見せる「酔った父親に頸動脈を斬られて死んだ被害者が見た父親の姿」の像が、恐ろしいというより安っぽいクリーチャーに見えちゃう絵なんだな。だから青木のフラッシュバックがあんまりぴんとこない。
 あと、この語は前後編になってるので、今回は捜査の途中の、特にヤマでもないところで終わっちゃうんだけども、じゃあ後編は一体どうするのかと。娘・デヴォラの恋人の正体に迫る、という過程を膨らますのか、とは思うけども――あの程度の話なら、もっと刈り込んで1回にまとめちゃえなかったのかなあ。まだ説明してない設定が多いから1回では苦しかったのかも知れないけど、2回分でやるにはきついような気がする。
 捜査段階の仰々しさは、第1回で説明が済んだということでかなり刈り込んだようだけども、まだ多すぎる気がする。青木の動揺を示すモノローグの感情過多な感じとかも違和感。「ちったあ堪えねえか、こいつはっ」と、だんだん苛々してくるのだった。
 もうちょっとこなれてきたら引っかからずに見られるのだろか。まあ、もうちょっとアレだったりアレだったりなエピソード(原作1巻後半とか、原作2巻、とかの)を扱うまでは、見るつもりだけども。