耳なし芳一のはなし
シュルレアリズム展で耳のオブジェなど見ながら、耳なし芳一のことを思いだした。そういやちょっと前にWikipediaで調べたな、ということがあって。(短編四作からなるオムニバス映画「怪談」の一編として、過去に映画化もされているそうな)
- 作者: 小泉八雲,船木裕,さいとうよしみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/02
- メディア: 大型本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2003/06/21
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
ほんとに耳しか取られないで済んだのかなあ、などと考える。他の所はちゃんと漏れなく書かれていたのか。いや、どことは言わないが。
じゃあ、取られないで済んだとして、ちゃんと書かれていたとすると……
加えて。芳一は盲人なのだった。
多少、声を掛けて貰ったりしながら作業を進めたとしても。どこに筆先がやって来るかを予測することは難しかろう。
……
まあ、わざわざ爛れた想像を逞しくするまでもなく。そもそも、若い盲いた琵琶法師の全身の肌に経を書く、なんてえ状況自体が、淫靡ではある。
あの物語が長く愛されて、語り伝えられているというのは、もの悲しさ、ほの暗さ、「耳を取られる」という状況の恐ろしさに加えて、あの淫靡さがあるからではなかろうかね。
アア、もし貴殿が筆を用意して、「芳一プレイ」を試したいなぞと言うなら止めないよ。混ざりたいとも思わないけど。
――いや、書く側なら、いいかしら。
#コメント欄を受けて追記:そういうプレイが出てくるそうな↓。
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 1998/02/01
- メディア: VHS
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (6件) を見る