ワールドコン初日・オープニング

 内容について、以下箇条書きで。

  • 中田市長の人力車での登場と、スピーチは受けていた。折角だからほんとに人力車契約したりしないだろか。市内観光のプロモーションにもなるし。(まあ実際は公道のイレギュラーなコースをリキシャが走るのは難しいでしょうけどね)
  • 小松左京先生は車椅子で登場。横浜の思い出として、子供の頃に「赤い靴を履いた女の子が異人さんに連れられて船に乗る」ところを見たのを、昨日のことのように思い出すと仰有った。エンターテイナー健在。しかしお体は大丈夫かな、と心配になるが、実は一方では、いやワールドコンの間に一生を終えるなぞSF者の冥利に尽きるのではなかろうか、死んでもSFを離しませんでした、とかって――と、罰当たりなことを考える。*1
  • 天野喜孝氏の挨拶で、この会場のあるみなとみらいは十数年前にはまだ海だった、という話が出た。*2桜木町の駅前のすぐ先が海だったのを覚えているので不思議な感じがする――というお話から、ふと、この場所もこのイベントも、別の所からみたら全くの幻かもしれんな、などと思ったりする。ブルターニュの伝説のイスの都とか、蜃気楼とかみたいに。――まあそれもSFコンベンションに似つかわしいか。
  • デイヴィッド・ブリン氏に「ヘンナガイジン」なる言葉を教えたのは誰なのだろう。楽しんでくださってるようなのでいいけど。スピーチで家族を紹介するのは米国人としては定番なのか。ブリン一家は中国・成都でのコンベンションにも行って来たそうな。夏休みの大旅行はSF英才教育ですな;
  • マイケル・ウィラン氏が地味に見えたのはブリン氏がはじけていすぎたせいか。
  • 柴野拓美氏が星新一光瀬龍矢野徹、といった方々のお名前を出されていてほろりとする。野田昌弘大元帥も、体調不良につき今回は不参加ということだし。*3まあそういう方々のためにもここらでワールドコンをやっておきたかったのであろうけどね。
  • 麻生"ローゼン閣下"太郎氏の電報に会場から笑いが起こる。ただし海外組は訳を聞いても当惑の様子。(肩書きは前外務大臣、くらいだしね)実行委員長から補足として、麻生氏は野田昌宏氏のお従弟様だとのコメントが入る。へー。
  • オープニングアニメは面白かったが、CGのリアルなメカと、いかにも2次元なキャラ絵との解離が不思議な感じではある。ラストはお約束であろう。受けてたけど。

 その後旧友らとクイーンズスクエアまで出て夕食を摂ってから、帰宅。周りの店にもオープニングから引き上げてきたらしき客が多かったような。勝手の分からない海外組の皆様はだいたいあの辺ですませたんかな。まあマクドとかSUBWAYとかハードロックカフェとかもあるし。

*1:多少早めにではあったようですが、無事お帰りになられたそうな。

*2:正確にはパシフィコ横浜の一部開業が1991年だから、16年前にはもう在ったことになるが

*3:名代で弟さんがいらしてたと後で知ったが、会場にまで入られてたかどうかは不明。