アカデミー賞の発表があったらしい。

 色々と下馬評が取りざたされていた作品部門だが、結局「ディパーテッド」が取ったそうで。監督部門・脚色部門も。
OSCAR.COM-79th Annual Academy Awards-Winner(第79回アカデミー賞受賞一覧)
 前評判の高かった「バベル」は音楽賞のみ、「ドリームガールズ」はいくつかノミネートされていた主題歌部門を全部外して、音響部門と助演女優賞のみ――て、ジェニファー・ハドソンは納得の受賞ではあるけど、あれは「主演」女優じゃないんかい、と今でも思う。「プラダを着た悪魔」の主演女優がメリル・ストリープだってのもよくわからんが。(確かにタイトル・ロールだけど、お話としては「悪魔」というシチュエーションに翻弄されるアン・ハサウェイ演じる女の子の話なんで)
 そういうわけで菊池凛子が取り損ねたのはまあやむを得まいという感じだけど、日本人期待の「硫黄島からの手紙」が録音部門のみ、というのもちょっと寂しい。他にオリジナル脚本部門にもノミネートされてたのだが、こっちは「リトル・ミス・サンシャイン」が取っているので、これはこれで仕方ないかという気もする。――や、見てないんで偉そうなことは言えないけども、先日フジの深夜番組「銀幕会議2」では作品部門受賞予想でこれが一押しに来ていたのだった。
 「硫黄島」も負けるほど悪かったとは思わないけども、もしかすると投票者達も、言葉の響きを味わいかねる日本語映画よりも、他のを選びたいと思われたかもしれん。

 このようにして、今年もお祭りが過ぎていったことなのだなあ……いや例年はそんなにリアルタイムで気にしてなかったんだけど、なんだかね。今年は二本だけとはいえ、見てる映画がノミネートされてたからかな。