クリスマスだが

 ちゃんと普通の平日並に働いて、電車に乗ろうとしたら止まっていた。人身事故だそうな。
 駅員氏の情報によると「現在救出作業中ですが、復旧の目処は立っていません」とのこと。――てことは、まだ生きてるのかなあ。止まってから随分経ってる様子だけど。いや、あるいは、明らかに生きてなくてもちゃんと「回収」しないことには電車走らせられないよなあ。
 なんだか被害者の救出を祈って良いのか悪いのか分からない微妙な心境のまま、最寄りの別の路線の駅に移動し、迂回ルートを通って帰る。
 多少普段より遅くはなったものの、幸いに移動時間はさほど変わらなかった。ただ、乗換駅のホームに十数メートルに渡って、点々と誰やらの吐瀉物とおぼしいものが飛び散っていたのがなんだかだ。まあ、宴会シーズンだしね……でも周りを歩く人々も、すぐ近くに来るまで足下に撒き散らされた物に気付いてない様子だったんだけどな。
 率先して、自分で掃除するまではいかないまでも、せめて駅員詰め所におがくずを求めに行くべきだったろうか。
 クリスマスでも事故は起こるし、吐瀉物は撒き散らされるし、雨は夜更け過ぎに雪へと変わるどころか暴風雨になっていったという、現実なんてこんなもんさな夜であった。
 ま、イメージ通りでなくたってクリスマスはクリスマスなんだけどね。ちなみに私は仏教徒で、更に言うとクリスマスは元々キリスト教の祭りばかりではないのだ。(色々習合されまくってるらしい)